WORKS

ヤエ食堂のとなり、元は二世帯住宅の台所と車庫（購入当初トラクターが停まっていた！）があった鉄筋コンクリート造の1階部分。

その間に立ちはだかっていた頑固なブロック塀をすべて解体し、台所と車庫を繋げるカタチで大きな空間を作りました。

そこに店舗を構えたのは東京に居を置くレザーグッズ・バッグのブランド「ERA.（イーラ）」。
財布やカバンなど、アーバンライクな商品に対し、窓の向こうからはローカル電鉄「琴電（ことでん）」がカンカン、コトコト。木々、山々、そして田園が風でなびく。
この一見相反するミスマッチがブランドに厚みを持たせ、さまざまなシーンに溶け込んで欲しいというオーナーの意図を汲み取ります。

天井や壁などは極力デザインせず、剥がしたクロスのパテ跡もそのままに。
魅せたいのはあくまでもオーナーの思想と商品。

「ともに時をゆく」というテーマのブランドを、時に都会で・時にローカルで、肩に力を入れることなくそれぞれが思うがままに普段使いして欲しいという願い。

これまでは卸売のみでしたが、ヤエ食堂の店主と知り合いだったことから、ここ綾川にイーラ初の直営店をオープン。「でも東京ではなく、どうしてここ綾川に？」

本人も香川でお店を出す未来など、ましてや田園広がる綾川町でなど微塵も想像していなかったと語りますが、「なんかいいじゃん」という角度が見つかったからだと本人談。

東京でも香川でもやることはあまり変わりなく。仕事をして、適当にご飯を済ませて。お酒を呑んだり、友人に会ったり、サウナに入ったり。そんな東京との二拠点は今日も続きます。